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取りました、いつの時代でもこの技術ができるようにと思いまして。そうやって後に続くもの、つまり繰り返しエネルギーを持ち続けられるものですね。文化を伝承させるのは大変なエネルギーでございますから、そのエネルギーを上演する人、周囲の人が持ち続けるということが一つ大切な役割でございます。ですから、そこのところに繰り返すことのできるエネルギーというものをどうやって培っていくか、そこのところが一つの、今おっしゃるとおり、長い時間の中でやっていかなければならない問題になってきますね。
中坪委員 先ほど村井先生の中に「鬼」が出てきましたね。実は私どもの協会で、ことし5月に鬼のフェスティバル、世界フェスティバルというのをやるんです。それはどこでやるかというと、ちょうど過疎地域である男鹿市でやるんです。それで、あそこはご承知のように「なまはげ」の本場でございまして、そのなまはげがいろいろな形で変化してしまっている。地域振興と結びついているんですけれども、それをもうちょっと原点に返したり、それをまたいい意味で促進する意味で、スイスとオーストリアとブルガリアから鬼に関する民俗芸能、これはかなりすばらしいものなんですね。オーストリアというと、どうしてもクラシック、ザルツブルクの付近なんですけれども、本当は違うんですね。あそこは民俗芸能の宝庫なんです。だから、逆にそういうところからそういうものを、外部の刺激によって、国内のものが来ても余り刺激にならない。いっそのこと、一気に外部のものを呼んでしまおうという形で、その地域をいろいろな形で、シンポジウムもやりますし、それで地域を語っていこうと。これは芸能ではないんです、民俗行事なんです。芸能と行事は違います。そういうものを外部の刺激と共通性を、むしろ外国からもってくることによって、一気に国際交流と地域振興とまとめてしまおうということを現在私どもはやっております。
鈴木委員長 今ザルツブルクの話が出ましたが、高山右近がマニラで死んでから2か月後にザルツブルクから、北イタリア、それから南フランスを中心として「ウコンドン」というオペラがあった。私は、その楽譜を偶然みつけたんですが、かつてはそれほど外国からのものをちゃんと……。ちゃんと将軍というのが出てくるんですよ、あの時代のオペラに。ただ、舞台の装置と衣装をみると中国人なんですよ。弁髪を結ってやっているんです。でも、右近が死んで2か月後には「ウコンドン」というオペラをやっているくらい、東西の交流というのは私たちが想像する以上にやっていたみたいですね。
中坪委員 ヨーロッパの、いわゆる先進国といわれているところは、なぜそういう文化活動が各地で非常に盛んかというと、やっぱり骨格があって、さっき城井さんがいったようないろいろな儀礼があるんですよ、通過儀礼。これは、ある意味ではそういうところのほうがはっきりしているのかもしれません。要するに、クリスマスを中心としていろいろな行事が、家庭の中で、生活の中の一部なんですね。だから、そのようなところからもっ
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